Japanese Calligraphy Design
case01「THE JAPANESE BITTERS/ LIQUEUR」JCC AGENT (日本)
世界中で展開するJCC AGENT(山﨑酒造)のメイドインジャパンのリキュール「The Japanese Bitters」、「The Japanese Liqueur」のラベルデザインを担当。全て日本国産の材料を使用し日本らしいお酒を海外に販路を広げていきたいというご要望から原材料を水墨画で描き、フレーバーを筆文字で仕上げた。一番始めに発売が決まった「柚子」はデザイン候補をいくつか上げた際に、クライアントの山﨑社長はすぐに海外の複数のインポータ―にデザインを送り、意見を求めるなど、海外展開に向けて慎重に精査した。日本の出汁を活かした「旨味」や「桜」等、ユニークなラインナップが多く、書体や水墨画なども必ず試飲後に、シリーズとしての統一感は守りつつもフレーバー一つひとつの個性に合わせて変えている。今では製造所のデザインや撮影など全体のデザインのディレクションも担当している。「The Japanese Bitters」は後にIWSC(インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション)で銅賞を獲得。またDRINKS INTERNATIONAL2024のビターズ部門で TOP10に選出される。
― デザイン担当 ―
- ラベル用筆文字
- ラベル用水墨画
- 商品ロゴデザイン
- 印鑑デザイン
- ラベル総合デザイン
- 商品撮影などビジュアルディレクション
- パンフレットデザイン
- 他
case02「MAIL」MARUTI SUZUKI(インド)
2003年のジュネーブモーターショーの新車発表会での書道パフォーマンスに引き続き、インドで展開するMARUTI SUZUKI社の自動車産業と新興企業が連携して新たなモビリティサービスを開発するオープンイノベーションプログラム「MAIL (Mobility Automobile Innovation Lab)」の筆文字ロゴデザインを担当。インド政府も支援するこの取り組みは元々SUZUKI社の協力により自動車の小型化に成功した経緯から(その他にも理由はあるだろうが)書道を活かしたロゴ制作の依頼となったと聞いている。アルファベットを書道で書くのは難しく文字でありながら見た目のデザイン性も大事になってくる。いくつかのパターンの書を提案した中で視認性と疾走感のあるデザインが選ばれた。当初はインドでの発表会でもデモンストレーションを行う予定であったが、急遽取り止めとなりイメージビデオの製作に留まった。
― デザイン担当 ―
- 筆文字ロゴデザイン
case03山下農園-FERME YAMASHITA-(FRANCE)
フランスで日本の野菜を作り、三ツ星レストランに卸す「山下農園」の①ロゴデザイン、その農園で作られる②蜂蜜「HONEY TRAP」のラベルデザイン、フランスに設立される和食や日本の農業を学ぶ学校③「ACADEMIE YAMASHITA」の校章ロゴデザインを担当。
在仏時に知人を通して紹介された縁から様々なデザインを依頼される。野菜を通してフランスでは確固たる地位を確立する中、国内外のメディアでも活躍をみせる山下氏に合わせて、独自の理論とユニークな発想を取り込んだリラックスしたデザインと筆文字や水墨画を元にデザインしている。
― デザイン担当 ―
- 車シートデザイン
- 書ロゴデザイン
- 人物水墨画
case04水泳日本代表応援広告(日本)
競泳日本代表オフィシャルパートナーを務める会社より2016年度版のポスター内の背景で使用された水墨画を担当。日本らしさをイメージする目的から水や波のうねる様子を水墨画で表現してほしいとの依頼に答えた。
水で薄めたり、筆の擦れを活かした波を連想させるパーツを別々にいくつも作成したところで最終納品となった。完成後の仕上がりは実際のポスターを観て確認となり、素材提供という表現が正しい。
― デザイン担当 ―
- 背景「波」水墨画
case05Kimono Bottle Cover(日本)
観光庁COOL JAPAN金賞・台湾賞・ドイツ賞 トリプル賞受賞したワインや日本酒などのボトルに着物を着せ装飾できるという商品用に作品提供。
撮影用の背景に筆の擦れを活かしたダイナミックな作品を飾りたいとの事から依頼された。実際に文字を書くのではなく、様々な線を書きその中から勢いや擦れのバランスの良いものをデザイン的に選んだ。書道作品というよりは墨と筆を活かしたアート作品に近いものとなった。
― デザイン担当 ―
- 背景デザイン